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ジェンキンス氏に対する評価(ryo554)

昨日の聖書講座のあと、表記の問題が私(ryo554)とalice他と
の間で話題になった。aliceは「脱走兵は最低である」と発言
し、それに対して私(ryo554)が反論したのである。このときの
私の主張を整理して投稿する。

日本の中にも、ジェンキンス氏は脱走兵であるということで、
厳しく批判する人がある。その理由が私には全くわからない。
ジェンキンス問題を以下の様に整理してみた。

1)彼は本当に脱走兵か。
アメリカにいるジェンキンス氏の親戚たちの主張は、http://nyt.trycomp.com/crj.html
に掲載されているが、その要点は次の通りである。彼は脱走兵
ではなく、拉致されて北朝鮮の捕虜になったのである。その根
拠は、彼の残した置手紙が到底本人のものとは思えないという
こと。すなわち、その手紙では、母親をMotherと呼んでいる。
彼はMamaと普段呼んでいた。また、Robertと名乗っていたのに
Charlesと署名している。筆跡鑑定しようとしても、軍当局はその置手
紙を紛失したという。その他、行方不明になった日の状況から
脱走とは思えない、ということである。よって、捕虜になった
ときには、アメリカ政府はその捕虜を救うべく全力を尽くさな
ければならないのに、その義務を果たしていない、北朝鮮の言
い分をそのまま信じている、とアメリカ政府を非難している。

2)彼が本当に脱走兵である場合。
彼が本当に脱走兵であるとしても、アメリカではない日本がジ
ェンキンスを非難する理由は全くない。ベトナム戦争の時に、
小田実を代表者とするベ平連(ベトナムに平和を市民連合)はア
メリカ軍の脱走兵をかくまってスエーデンなどの第三国へ脱出
させていた。そのとき、脱走したアメリカ兵たちは、「自分達
こそアメリカである」と胸を張って言っていた。侵略戦争に荷
担しない良心、これこそ、アメリカの良心であり、これがアメ
リカを代表するものである、ということである。自分達こそ、
アメリカの愛国者である、という主張である。

どちらの味方をするべきであろうか。脱走アメリカ兵の主張が
正しいか、それとも彼らを犯罪人というアメリカ政府の主張か。

ベトナム人なら、いうまでもなく、100%脱走兵の味方であろ
う。いまの時点では、おそらく殆どの世界中の人間がこの脱走
兵たちの味方ではないだろうか。

テニュアン島からエノラゲイ号が飛び立ち、日本に原爆を落と
した。あのとき、命令を受けた飛行兵が、もし、大量虐殺は反
対である、といって上官の命令にそむけば軍隊では犯罪者であ
る。これは仮定の話ではあるが、もしも本当にこのようなこと
があったら、彼らはアメリカにとっては犯罪者であるかもしれ
ないが、日本にとっては大恩人であり、大英雄である。これは
、アメリカの軍隊のなかでの犯罪行為がそのまま日本で犯罪と
なるものではない、という講壇事例である。

ジェンキンスが仮に脱走兵であったとしても、恐らくは個人の
思想信条の故であり、我々が彼を非難するべきではない。まし
てや、アメリカ人ではない我々が何故彼を非難することができ
ようか。

2004年7月18日(日) 午後1時50分ryo554さんお投稿より

PS:

マスコミでは日米間に犯罪人引渡し条約があるから、ジェンキ
ンス氏が来日したときにはアメリカに引渡さなければならない
、という論調がなされている。しかし、それは間違いである。
日米犯罪人引渡条約(日本国とアメリカ合衆国との間の犯罪人
引渡しに関する条約、1980年3月26日効力発生)は次の通り。第4
条この条約の規定に基づく引渡しは、次のいずれかに該当する
場合には、行われない.(1)引渡しの請求に関わる犯罪が政治犯
罪である場合又は・・・とある。よって、この条約によっては
、ジェンキンスを引渡すことはできない。アメリカは、この条
約ではなく、日米安保条約6条に基づく地位協定(1960.6.23
効力発生)を根拠として請求しているのである。まず、この地
位協定が適用されるアメリカ軍の構成員とは、
「第1条(用語の定義)この協定において、(a)「合衆国軍
隊の構成員」とは、日本国の領域にある間におけるアメリカ合
衆国の 陸軍、海軍又は空軍に属する人員で現に服役中のもの
をいう。」とある。そのような構成員に対して、17条で(a)
合衆国の軍当局は、合衆国の軍法に服するすべての者に対し、
合衆国の法令により与えられたすべての刑事及び懲戒の裁判権
を日本国において行使する権利を有する。と規定している。
 
ジェンキンス氏の場合、問題になるのは、彼は日本の領域にあ
る間のアメリカ軍の軍人といえるか否かである。ある法律家に
よれば、ジェンキンスは在韓米軍に所属する軍人であり、日本
に来たときには在日米軍の支配下に入るのであるから、地位協
定第1条で規定するアメリカ合衆国軍隊の構成員となる、とい
う。

この点において、議論が分かれているようである。つまり、そ
もそもこの地位協定とは何のためであるか。在日米軍がスムー
ズにその機能を果たすためのものである。在韓米軍の軍人が出
張命令を受けて日本に来た時は当然に在日米軍の支配下に入り
、地位協定が適用される。しかし、米軍の命令ではなく、全く
その指揮系統とは無関係に、外国において脱走したアメリカ軍
人が来日したときには、この日米間の地位協定が適用されない
という見解もある。
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  by ponkenblog | 2004-07-24 10:42 | news & media

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