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2/22/03'暴発氏 発表「地球温暖化とCO2削減」 (sonia rykiel 2001)

地球温暖化とCO2削減問題 ―新建材を手がかりに―

論点
①暴発さんの問題関心の所在について
 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書(90・95・01年)によると、

 今後百年で平均気温が2~6℃上昇し、海水面が9~88cm上昇する可能性がある。
      ※ツバル・キリバスなど太平洋の島嶼は、水没の危機にある。

 また、過去50年間の温暖化は、温室効果ガスによる可能性が高い。
    大気中のCO2濃度は過去百年で260ppm から350ppmへ3割増加。
    気温は0.3~0.6℃上昇。これは、過去1万年で起きていない異常さである。
      ※18~19世紀は「小氷河期」と呼ばれ、平均気温が1~2℃低下。
       日本では、享保・天明・天保の江戸の三大飢饉が起こる。


②フロンガスの温室効果とその規制について  
 フロン規制は、オゾン層破壊防止から始まったが、フロンガスは温室効果ガスでもある。
 その温室効果は、二酸化炭素1に対して、フロンは1万倍(メタンは21倍)である。
   ※フロンやメタンは、二酸化炭素に比べ、短い波長の赤外線を吸収するとされる。

 京都会議(COP3)では、温室効果ガスとして、二酸化炭素、メタン、フロンが規制
 対象となり、排出量の具体的な削減目標が決められた。


③フロンガスの種類について
 フロンの種類については、 http://www.jfma.org/database/table.html

 フロンガスは和製英語で、正式名称は、CFC(クロロ・フルオロ・カーボン)。
  ※1931年にデュポンとGMの合弁会社が生産を開始。スプレー、冷蔵庫やエアコンの冷媒、
   精密部品の洗浄剤、発泡スチロール等に使用され、大気中に放出される。

   モントリオール議定書により、5種類の「特定フロン=CFC」については、
   先進国では96年に全廃。途上国は2010年に全廃。代替フロンの登場。

    「特定フロン」の一つである、CFC-12がベトナムから密輸入される事件あり。
     ちなみに、暴発さんの平成4年型スターレットにも使用されている。

 代替フロンの正式名称は、HCFC(ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン)。
  ※発泡用のHCFC(他に、上記の冷媒、洗浄剤、スプレーに使われる)
   発泡スチロールや発泡ポリウレタンなどの泡(空隙)をつくるときに使用する。
   [例]代替フロンのジクロロフルオロエタン(HCFC-141)など。


④断熱材(発泡ウレタン)として使われる代替フロン
 ウレタンについては、 http://www.urethane-jp.org/chishiki/index.htm

 内装建築の作業工程(暴発さんのお仕事)
  鉄筋コンクリートへ発泡ウレタンを吹き付け、空気の泡をつくり、内カベをつくる。
  それが、断熱と結露防止の役割を果たす。そこへ化粧版であるボードを貼り付けていく。
   ※昔の土カベ=わらが空気のカベを作る 調湿作用がある。

 発砲ウレタン(400億円の市場規模)
  a液とb液を混ぜてつくる。そこで膨らんでくる補助材が、代替フロン(HCFC-141b)。
  ※この代替フロン(HCFC-141b)は、ハロンとして、京都会議で削減対象となる。
   日本でも、98年の法律により、2004年から規制対象となり、2020年には全廃。
     http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/l3.htm


⑤代替フロンの代替物質(HCFC-134a)の登場
 PRTR法(環境汚染物質の排出・移動登録法)などにより、規制されたHCFC-141bに
 代わり、暴発さんの業界では、指定外物質である、HCFC-134aを使用し始める。
  「規制と業界の無際限ないたちごっこ」
     http://www.jason-web.org/news/action/020908kadai.html
      規制対象外の代替フロンを使用(駆け込み需要)
      NF3は、CFC12と同等の温室効果がある。危険性を指摘
     http://www.greenpeace.or.jp/press/2002/20021101b_html

 このHCFC-134aの温室効果は、1800倍。1千万トンの二酸化炭素に相当。
 日本では、総排出量の0.8%を占める。これを微々たるものと評価すべきか否か?

 また、この有機性発砲ウレタン(HCFC-134a)は、難燃性となっているが、
 新宿歌舞伎町でのビル火災で明らかなように、不燃とは違うので注意。紙も難燃性。
 化粧版は耐火だが、内は「有機性」。よく燃えます。危険。


⑥暴発さんの環境対策(ロックウールという代替案の提案…業界に殴りこみ) 
 代替フロンを使わない環境にやさしい断熱材の業界普及を目指す。業界の新標準へ。

 ロックウール(繊維系断熱材…200億円市場)
  平米単価はロックウールが高い(施工スピードが落ちるから)。
  スラグ(製鉄所から出る廃材)を再利用したもの。耐火被服材や吸音材などにも
  使われる。消防法で不燃性に指定されいる。

  リサイクル系断熱材・岩綿(体に残らない)であり、体にもやさしい。 
   有害な石綿(アスベスト=発がん性物質 セメントの微粒子がまずい)ではない。 
    ※業界では塵肺(粉塵)健康検査を実施しています。


⑦質疑応答と今後の課題について
 地球は本当に温暖化しているのか?

 建築資材リサイクル法との関連について
  ISOでは無理 廃棄できない(フロンの玉が入っている)

 排出権取引について
  市場原理(神の見えざる手)に任せるべきか?
  外部経済(環境問題)の内部化は可能か?
    可 能…ベネフィットとコストを勘案(数量化)すべきだ。
        取り返しのつかないコスト(人命などの喪失)の場合は中止すべき。
        ただ、公共工事では、人命のコストすらも、内部化している。
    不可能…オゾン層破壊という膨大なコストを内部化できるのか?
        オーストラリアでの事例。
2003年2月24日(月) 午後11時00分投稿soniaレジメより
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  by ponkenblog | 2004-07-24 17:50 | environment

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