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「マトリックス」と「アキラ」(sonia rykiel 2001)

この前の日曜日に、映画「マトリックス」を見てきました。

 マトリックスの製作者もインタビューで告白してるらしいのですが、だいぶ日本のマンガやアニメの影響を

 受けているようです。確かに、大友克洋の「アキラ」で見た表現技法が随所に見られました。ネオのパワー
 
 を表現するため、球形に凹む大地。飛翔する超人のイメージ。疾駆するバイク。前作でも、銃撃のため崩落

 するビルの支柱の描写は、確かに「アキラ」のイメージそのままでした。

 隻腕となり、義手をつけた「テツオ」がグロテスクに変容していく様は、機械と人間が融合するという禁忌

 を見事に表現していると思うのですが、「マトリックス」では、首に差し込まれるプラグによって、いとも

 簡単に乗り越えられてしまっています。「アキラ」では、覚醒と超人は、現実なのですが、マトリックスで

 は、あくまでも、仮想空間での出来事であると、言い訳がましい設定となっています。

 ハリウッド版のゴジラの時も比較されましたが、米映画は、科学的な知見の裏打ちがないと、ファンタジー

 は作れないのかしらと思ってしまいます。また、「アキラ」では、終末と救いというテーマが見られました

 が、「マトリックス」では、抵抗と自立がテーマとなっています。次回作の題名は、ずばり「革命」ですよ

 (笑)。ほんと、ベタですよね。

 人間賛歌の楽観とヒーロー待望。ヒロインを救う愛。などなどおなじみの道具立てにうんざりしながらも、

 ただ、映像表現はやはり、グレードアップしてます。キアヌ・リーブスって、チャイニーズの血も混じって

 いるんですね。善玉のザイオンでは、ほとんど黒人が登場し、悪玉役は、純粋と思われる白人という図式も

 戯画的で笑えます。キー・メーカーもいい味出してました。オリエンタリズムも定番ですね。

 ということで、悪口ばかりになりましたが、一度ご覧ください。もちろん、前作を見ないと、面白みが半減

 しますよ。ではでは。
2003年6月12日(木) 午後0時13分soniaさん投稿より
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  by ponkenblog | 2004-07-24 17:23 | movies

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